行動分析学TIPS:想いは力、言葉は魔法❤︎

行動分析学を学んでいる、学ぼうとしている方へ何かを発信しようとする試みの一つです(`・∀・´)b

【100冊レビューvol.1】あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー

こんにちは!

行動アシストラボ研究員/ツタワリスト(伝え方研究家)の愛里です。

 

突然ですが、今日から「伝え方」に関する本のレビューブログを書くことにしました。

(ちなみにFacebookにも投稿しております)

 

詳細は別記事に書くことにいたしますのでぜひ読んでください!(`・∀・´)

 

これまで同様、行動科学やあれやこれやについても書いていきます。

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タイトル:あなたの話はなぜ「通じない」のか

著者:山田ズーニー

出版社:ちくま文庫

出版年:2006/12/06

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①著者紹介

山田ズーニーさん

1961年生まれ。進研ゼミ小論文編集長を担当し、15年間高校生の考える力・書く力の育成に尽力。2000年に独立。

 


②本の概要

ズーニーさん本人が、肩書をなくした瞬間から一瞬も逃げることなく向き合ってきた「人と通じる」とは何か?

 


自身の中での問いの連続によって落とされていった、輝きのしずくたちが言語化されたかのような本。

 


一つの意見や単なる世間話、あるいはクレームまで、その1つ1つに対する目の付け所を目の前で見せられているかのようにわかりやすく教えてくれる。

 


技術的な話に終始するのではなく、人の感情的な変化をとっかかりとして「伝え方」を教えてくれる本をお探しの方におすすめしたい。

 


③この本のいう「伝える」とは

通じ合うために必要なスキルとして次の3つを挙げている。

・説得のスキル

・共感を得るスキル

・信頼を得るスキル

 


●説得=論理「意見となぜ」+等身大のメディア力

自分が伝えたい「意見」だけでなく、それを伝えたい理由が絶対必要。

 


●共感=伝える目線+伝える順番

自分が思いついた順、言いたい順、ではなく

相手が本当に求めている情報を、先に出す

 


●信頼=つながりの深さ+相手を理解する力

自分の過去情報、所属情報、経験談、現在行っていること、そして未来にやりたいこと、この情報と思いがそのまま深さになる

 


相手の中にあるまだ言語化されていない言葉を代わりに言語化できたとしたら、相手に対する信頼感はとても大きくなり、一回会っただけで信頼関係を築くのも無理ではない

 


④ピックアップ!

「通じ合えない」を「痛み」と捉えていること。

ここに激しく共感した。

 


また、「伝える」というキーワードから「人間とは」にまでつながっているところがズーニーさんという人柄を表しているのかなと感じた。

本全体を通して「通じ合う」「つながる」という言葉が出てくる。

 


「伝える」には伝えたい内容の過去・現在・未来があり、さらには伝える人と伝えられる人それぞれにも過去・現在・未来のつながりがあるという。

 


一見すると当たり前のようなことが実感として体の中心に入ってくるような感覚を得られた。

 


何より、技術的なことよりも、まずぶち当たるであろう感情の整理も含めて説明してくれている部分に、ズーニーさんの人柄とこれまで乗り越えてきたものの背景を見、この本を愛おしく感じた。

 


☆おまけ:私の気になったところと自分との関係について

 


『正論はなぜ人を動かさないのか?』

 


なぜこの一文に気を引かれたのか。自分の中心へと潜り込んで問いを発してみる。

 


はじめは、「人を動かしたいんだ」「人を動かす方法が知りたいんだ」など、どうみても上っ面な、まるで小学生が答えているかのような返答が返ってきたが、そこをじっと待ってみるとだんだんとぼやけた輪郭が形を成してきた。

 


私の場合よくあることだが、自分の中に深く潜っていくと、たくさんの人格と出会う。本当に様々、たくさんの人格さんがそこにいる。

 


今回出逢ったのはその中の3人。

 


一人目は、これまで正論で人を傷つけてきた、それを反省したい、と自己嫌悪に陥っている罪悪感まみれの人。主に職場で活躍する人格さんだ。

 


私は職場とプライベートではよく「全然違うね」と言われる。自分でも自覚しているが、職場ではおおむねクール、プライベートは割と無邪気だ。

 


職場で活躍するこの人格さんは、仕事でがんばるがあまり「人」を「人」としてみることを忘れる。

 


例えば、上司なんかが顕著だ。

上司は会社側の人間なんだから、仕事を進めて結果を出すことを一番に考えているはずだ。だから私の意見をそのままストレートに言えばいいだけのはず。

 


つまり私にとっての正論とは、今私が思っていることは会社のためになるに決まっているからどうださっさと話しを聞くがいい!(ふんぞり)みたいなことだ。(自分で書いてて笑う笑)

 


限られた時間内で結果を出すことを求められているんだから当たり前だろう。・・・と思ってはいるのだが。

 


面倒なことにこの人格さんの横には常に悲鳴をあげる人がいる。「また言っちゃった。本当は仲良くなりたいのに。あーあ、これでまた遠ざかる」・・・。

 


本当はみんなと仲良くなりたいんだよね。感情も体験も、何かの達成も失敗も、一緒に喜び合い、悲しみ合いたいんだよね。つらいことはつらいって言ってほしいんだよね。

 


でもそれを自ら遠ざけるようなことをやるもんだから、あーあ、と横で嘆いている。

 


そして3人目は、それでも外側には「クール」に見えている自分のキャラをいまさら変えられなくて、そのキャラを壊したくない!とわめいている人格さん。

 


いまさらそのキャラをやめるって、何かに屈するみたいでプライドが許さないんだよね。うんうん。わかるよ。

 


さて、そんなこんなでこの本をきっかけに今回は3人の人格さんと出会うことができました。

それぞれの人格さんとはこのあと一緒に話しあって、それぞれ成仏していただくことにします。

 


そして最後に。

最後までお読みくださった貴方。

本当にありがとうございます。