【5分でわかる】弱化と消去の違い
どうも!
「わかる」と「できる」のギャップを埋める行動分析コンサルタントの愛里です!
「一般社団法人 行動アシストラボ」というところで理事/研究員として、
みなさん、行動分析学ライフを楽しんでますか??(*´∀`*)
この【5分でわかる】シリーズでは、行動分析学の基本的内容や、混同しやすいところ、
っていうかそもそも私自身がよくわからなくて悶々としていたところなどを中心にお伝えします笑
さて、消去と弱化は混同しやすいかもしれませんね(いきなり本題)
記念すべき第1回のテーマは「弱化と消去の違い」についてです。
弱化は、行動の結果必ず
※イメージ ●→ or →●
のです。
つまり、何かしらの変化を伴います。
対して消去は、すでに強化されていた随伴性に対して
行動しても何も出てこない もしくは 行動しても何もなくならない
となります。
もうすこし噛み砕いて言うと、
「いつもならこうしたら出てくるのに!」
とか
「いつもだったらこれやったら消えるのに!」
のような感じ。
これが消去。
そして、消去が生じると(っていうのもなんか変だけど)、
必ずと言っていいほどでてくるのが
「消去バースト」!!
この消去バーストは本当にすごい。
例えば「いつもならボタン押したらジュースが出てくるのに!」というとき、
みなさんはどうしますか?・・・・ということにつながるお話。
生物が生きていく上で「学習」をするために得た(もともともっていた?)
本当に素晴らしいスキルだと思う。
これについてはまた別の機会にまとめようと思う!!
(消去バーストでタイトル検索してみてねー)
では、知識編はざっくりこんな感じで、後は消去と弱化の具体例を載せておきます!
【例①消去】
今日も仕事だ。まずはパソコンをつけよう。
(電源ボタンを押す)
あれ、つかないぞ。
(A) 職場のパソコンの前で
→ (B) 電源ボタンを押す
→ (C) 電源が入らない(-):消去
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<<<<<<<解説>>>>>>>
普段は、
************【ABC分析】**********
(A) 職場のパソコンの前で
→ (B) 電源ボタンを押す
→ (C) 電源が入る(+):好子出現の強化
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の随伴性が成り立っていたのに、今日に限っては結果のところで好子が出現しなかった。
(行動したのに変化がなかった)。これが消去だ。
【例②弱化】
今日も仕事だ。まずはパソコンをつけよう。
(電源ボタンを押す)
押した瞬間ディスプレイに貞子の画像が画面いっぱいに映りだされた。
「ぎゃー!!!!!!!」
※筆者はホラー系が大嫌いです
(A) 職場のパソコンの前で
→ (B) 電源ボタンを押す
→ (C) 画面いっぱいに貞子の画像が表示される(↓):弱化
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<<<<<<<解説>>>>>>>
例①同様、普段はパソコンの電源ボタンを押したら、通常通りに電源が入るはず・・・
だったのに、なぜか今回は大嫌いな大嫌いな貞子が出てきてしまいました。
もうおっかなくて次回からは絶対に電源入れたくないですね。えぇ。
※内容はフィクションです。
それではみなさんまたねー!!(`・∀・´)v
**************************************【★TIPS+α】*************************************
実は、消去と「強化されていない」というのも微妙に違います。
消去は、
「これまでに強化されていた行動」に対して
・好子が出現しなくなった
もしくは
・嫌子が消失しなくなった
となります。
つまり、
これまで得られていた「行動したことによる結果の変化」が得られなくなった
ので、
「なんで今までは変化してたのに今回は変化しないんじゃい!!!」
という感じでバーストするのです。
ところが、そもそも「強化されていない」状態の場合は、
行動したことによって結果の変化がないとしても、
これまでだって何もなかったんだから、これからもなにもないわけです。
世の無情です。(関係ない)
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