行動分析学TIPS:想いは力、言葉は魔法❤︎

行動分析学を学んでいる、学ぼうとしている方へ何かを発信しようとする試みの一つです(`・∀・´)b

【5分でわかる】弱化の原理

どうも!
行動分析コンサルタントの齊藤愛里です。

「一般社団法人 行動アシストラボ」というところで理事/研究員として、

行動分析学の講座を開催したり、コーチングやコンサルティングをしています。


この【5分でわかる】シリーズでは、行動分析学の基本的内容や、混同しやすいところ、

そもそも私自身がよくわからなくて悶々としていたところなどを中心にお伝えしています


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さて、行動分析学の基本に
・強化の原理
・弱化の原理
がありますね。

今回はこの「弱化の原理」についてお届けします。

 

まずは日常の例から見てみましょう。

 

〈登場人物〉
旦那ちゃま(`・∀・´)
奥様(*^_^*)
息子ちゃん(幼稚園児) (。・w・。)

 

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例①
旦那ちゃまは毎朝電車通勤です。そんな中ある日起きたこと。
(A) 朝、出勤時に、電車に乗った後、肩が触れるくらいの混雑具合の中
(B) 電話で話をする
(C) 周囲からの視線
     「うるさいよ、電話切ってくれない?」との言葉

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例②
息子ちゃんは、サメのぬいぐるみが大好きです。いつも抱っこして持ち歩いています。でもときおりいたずらをするとお母さんにそのサメのぬいぐるみを取り上げられてしまいます。
(A) おうちで、お母さんがいる、サメのぬいぐるみを抱いている
(B) 壁に赤いクレヨンで絵を描く
(C) サメのぬいぐるみを取り上げられる

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【弱化の原理とは】
では知識編です。
弱化の原理とは、ある状況においてある行動をしたところ、何かしらの結果が出現・消失したことによって、それ以降のその行動の生起頻度が低下すること。

わーお。わかりづらさ満載ですね。
もっと嚙み砕きます。

弱化とは、やってみたら、なんか知らないけど今後はそんなにやりたくないかも、という状況の経験によって実際にやらなくなっていくこと、です。

 

例を見てみると、

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例①
(A) 朝、出勤時に、電車に乗った後、肩が触れるくらいの混雑具合の中
(B) 電話で話をする
(C) 周囲からの視線
     「うるさいよ、電話切ってくれない?」との言葉
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「電話で話をする」という行動の結果、行動する前にはなかった、
         周囲からの視線
       「うるさいよー云々ー」の言葉
が出現しています。

 

行動する
      ↓
結果、何かが出現する
      ↓
その行動が起きにくくなる

 

この流れを【嫌子出現(けんししゅつげん)の弱化】と言います。

 

嫌子については別の記事を読んでね!

 

 

では次の例も見てみましょう。

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例②
(A) おうちで、お母さんがいる、サメのぬいぐるみを抱いている
(B) 壁に赤いクレヨンで絵を描く
(C) サメのぬいぐるみを取り上げられる
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「壁に絵を描く」という行動の結果、行動する前にはあった
    サメのぬいぐるみ
が消失(なくなって)しています。

行動する
      ↓
結果、何かが消失する
      ↓
その行動が起きにくくなる

この流れを【好子消失(こうししょうしつ)の弱化】と言います。


※好子については別の記事「好子とは?」を読んでね!

 

 

 

以上のように、

 

行動したあとに何かしらの変化が起きたことによってその行動をしなくなっていくことを【弱化】といい、その変化が
    行動の前後で何かがなくなる=好子消失
    行動の前後で何かが出てくる=嫌子出現
ということになります。

 

弱化については以上です。

 

 

 

 

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