【5分でわかる】死人テストと具体性テスト
「一般社団法人 行動アシストラボ」というところで理事/研究員として、
さて、今回は行動分析と言えば!の「死人テスト」と「具体性テスト」について
簡単に説明しちゃいます。(おっかない名前だ・・・)
「行動分析学」って、その名の通り、
行動 を 分析 する 学問
なので、行動を分析するんですが(同じことしか言ってない)、
そもそも「行動って何よ?」っていうのが重要なわけです。
ただただフツーに「行動」って言ったら、例えば英語の「動詞」を思い浮かべるわけで(私はね)
走る 食べる 寝る 聞く 笑う 動く 勉強する 仕事する 買い物する
などなど、挙げればキリがないほどありますよね。
じゃあ、行動分析学で分析する対象はこれら全部?かというとそうではないのです。
簡単な見分け方のようなものがあって、それが
・死人にできるかどうか (=死人テスト)
・具体的かどうか (=具体性テスト)
なのです。
もう少し具体的に言うと、
【死人にできること】
・受け身 ・・・ 〜される;撫でられる、殴られる、褒められる、話しかけられる etc...
・状態 ・・・ 〜している;座っている、寝ている、横になっている、手に持っている etc...
・否定形 ・・・ 〜しない;食べない、走らない、怒らない、泣かない、閉めない etc...
(→ つまりは動きがないものたち)
【誰がやっても同じであるくらいに具体的であること】
・「あ」という平仮名を書く
・その場で飛び上がる
・顔に触れる
× 勉強する ;何の科目?問題を解く?講義を聴く?
× 仕事をする;営業に出る?ものを作る?資料を片付ける?
こんな感じの2つのテストを両方ともクリアするようなものを「行動」として捉えて分析をしていくのです。
さて、ではなんでまたこんなにややこしいことをするかとういうと、それは行動分析学では必ず
「その対象者が行動するとき、その行動の前後での変化」を観察して分析するからです。
受け身では、対象者が動くわけではないので、その動きによる前後の変化が対象者の行動によるものなのかどうかはっきりしません。
状態や否定も同じように、動きがないので何も変化しようがありませんね。
というわけで、何か行動を分析しようとする時には、
× ダイエットをする
× 夕飯を食べない
× デザートを食べない
などは分析対象外となってしまうことを押さえておきましょう(`・∀・´)b
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