【5分でわかる】嫌なものが嫌子ではない 好子と嫌子間違いやすいポイント
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「学校の先生からの怒りの言葉」
は嫌子とは限らない。
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こんにちは!
行動分析コンサルタントの齊藤愛里です!
さて、みなさんはもう「好子」と「嫌子」はご存知ですか?
そう!
コウシくんとケンシくんですね!
(ケンシくんっていうと、(世代じゃないけど)北斗の拳を思い出すのはなぜだろう)
行動分析学の一番初めに出てくる基本概念ですね〜!
今回は、初学の際にはまりやすい、好子と嫌子の
実はそうじゃなかった!
をお届けします(*´∀`*)
まずは具体例からいきましょう。
登場人物: 旦那ちゃんとお嫁さんと息子ちゃん
例1)これは"好子出現の強化"だよね
(A) おうちで、お嫁さんに対して
(B) 「今日のご飯おいしいね!」
(C) お嫁さんの笑顔あり
この例では、
「お嫁さんの笑顔」が好子となって、
旦那ちゃんの『「今日のご飯おいしいね!」という発言をする』という行動が強化されているわけですね。
ちなみに、強化されているかどうかは、旦那ちゃんの「お嫁さんのご飯を褒める」という行動が増えるかどうかでわかります。褒めることが増えれば、その時に初めて、
"旦那ちゃんは、「お嫁さんの笑顔」が好子としてはたらくことによって「ご飯を褒める」という行動が強化されています。"
という言い方ができます。
例2)え、これも好子出現の強化なの?
(A) お嫁さんが後ろを向いている
(B) お嫁さんの脇腹をつつく
(C) お嫁さんの怒りの言葉「いい加減にしてよ!」
この例は、よくある悪ふざけですね!笑
お嫁さんの怒りの言葉は、一見すると「嫌子」かと思われます。
ですが、旦那ちゃんの、「お嫁さんの脇腹をつつく」という行動が今後どうなるかをみなければいけません。その行動が増えるのかどうかによって、
好子出現の強化
なのか
嫌子出現の弱化
なのか
が決まります。
もしこの場合で、旦那ちゃんが
『あはは!よーしまたやったろ』となってお嫁さんの脇腹をつつく回数が増えたなら、
"お嫁さんの脇腹を突いた時にお嫁さんに言われる「いい加減にしてよ!」という言葉や言い方は、旦那ちゃんにとって好子であり、それによってお嫁さんの脇腹をつつくという行動が強化された"
(好子出現の強化)
という言い方ができます。
もしこの場合で、旦那ちゃんが
『おっかねー((((;゚Д゚)))))))もう止めたろ』
となって次はもう脇腹はつつきません!となったならば、
"お嫁さんの脇腹をつついた時のお嫁さんの「いい加減にしてよ!」という言葉や言い方は、旦那ちゃんにとって嫌子であり、それによってお嫁さんの脇腹をつつくという行動が弱化された"
(嫌子出現の弱化)
という言い方ができます。
例3)うぇ!?そんな状況も好子出現の強化なんですか!?
(A) 小学校の教室で授業中
(B) (息子ちゃんが)大声でわめく
(C) 先生からの「静かにしなさい!」の言葉
周りからの視線
先生からの視線
問題児息子ちゃん。授業中にわめきます。
先生に怒られます。でもやめません。
この、「やめない」つまり「わめく」という行動が何度も起こること、というのはつまり、【強化されている】ということです。
強化されているということは必ず
・好子出現の強化
もしくは
・嫌子消失の強化
のどちらかです。
今回は結果(C)で、消えているものはありません。逆に出現しているものばかりです。
ということは、ここで出現しているものが好子の可能性があるということです。
つまり、ここで出てきた
・先生からの「静かにしなさい!」の言葉
・ 周りからの視線
・先生からの視線
は、好子である可能性があると言えます。
その視線や言葉がどんなに冷たいものであっても、です。
(※これは一例であって、必ずしもそうとは限りませんが、こういうことも言えるということです。)
いかがでしたか?
「好子」という名前だけを聞くと、なんだか良いもののような印象を受けますが、必ずしもそうとは限らない、というのが今回のまとめです。
「先生からの怒りの言葉」
という結果だけを見て、
「これは嫌子だ!」
と判断することはできない、ということでした。
ではまた!
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